オタク・ログ

オタクが観たものの感想や備忘録などを書きます。

デストルドー9 If&Trueを観劇しました。

 

やっべ…公演からもう2か月も経っちゃった…

 

2020年1月11日~12日の2日間、四ツ谷シアターウィングで行われた「デストルドー9 クローゼット・ドラマ If&True」を観劇してきました。

本編(※2019年9月の舞台を本編と呼んでます)から約4カ月経って次は朗読…

 

えっ…まだ9月から4カ月しか経ってないの!?もう9年くらい経ったっしょ…Sクラスのみんな起きる時間ですよ~~~~(違う)

 

ディレイ配信もあったので、ネタバレ満載の感想をダラダラと書いていきます。

未来の自分のための備忘録なので、そこんところよろしくです。

 

 

感想

 本当に、全人類にこの朗読を劇場で体感してほしかった。

今回の感想を一言で言い表すとこれですね。は~~~全人類に観てもらうにはどうしたらいいんだろう…地球でやってもらうしかないな?(???)

 

本編を観たときは、「こんなんじゃ足りない…もっと観たかった…鬱…」とこの世の終わりのようなロスだったんですが、朗読は「この2日間だけでよかった。一回限りでよかった」と、とてつもない満足感が得られました。

もちろん記憶を消して何度でも観劇したいです!!!!!!

 

二回上演される演目もありましたが、一回限りだからこその内容のびっくりとキャストさんからビリビリ伝わってくる熱量が半端なかったですね。

あと、今回すごく感じたのがお客さんの反応ですね。なんだか、このデスナインという作品にみんな一体となって…いや、アラヴォーナスしてるなって思いました。

 

実は、最初朗読が発表されたときに、あのダンスがすごかったのに・光と音の演出が良かったのに……と、どうなるんだろうと若干不安だったんですが、あのときの自分を殴りたい。

 

今まで観た朗読劇の中で本当に一番良かったです。

 

(他にも好きな朗読はたくさんあって甲乙つけがたいんですが、本当に台本も演技も演出も全部ひっくるめて総合優勝です) 

 

新鮮だな~と思ったのが、朗読と言えど、マイクがないので体を自由に動かせてお芝居ができるところですね。

いつも観る朗読はマイクがあって、立ち位置固定、オムニバス形式なら出番がないときは舞台上から引っ込む、というのがほとんどなので…。

出番がなくてもその場にずっといる、というのがおもしろいなあと思いました。 

 

〇会場入ったとき

「せま!!!!!!!」ってなりました。そりゃチケット即完売もしますわ。

そして、謎の花びらを踏まないように慎重に歩くオタク。

 

 

〇共通プロローグ

音楽が流れ始めて、キャストさんが入ってくる。

花びらの中に紛れていた台本を拾い上げる(そんなところにあったの?となる)

ちなみに千秋楽では綜真の座る椅子にアホほど花びらが乗せられていて笑った(遼くんの仕業らしい)(意外性が高すぎる)(可愛いが過ぎる)

 

 

「ざわめき」…もとい苦しい台詞…

1回目は上段の方の席だったので、唯の「あの日はそう…」という台詞しか聞こえなかったのですが、2・3回目は前列だったので、「それじゃあみんなで仲良く自殺しよっか」という台詞が聞こえてきました…聞いた瞬間息が止まりましたよね…

本編のときはあんなに明るく言ってたのに、穏やかでとんでもなく優しい声…なにそれ…二階堂優…

千秋楽は一番後ろ(最上段)にいたんですが、そこでも二階堂優の声が聞こえたんですよね…呟いているくらいの声なのに…

 他の人たちは何て言ってたんだろう…気になりますね…

 

そして子守唄「berceuse」の前奏が流れ出し、ざわめきが消えていく…

眠りにつく子供たち……(最高の演出でした…)

歌いだすのは、紅さん……ママ(;_;)

とても素敵な歌声だった…素敵な曲と相まって全公演泣きました。

中央唯、左端優、右端遼で三人はうずくまって眠る。

椅子に座って頬杖をついたままうたた寝する幾実。(あ~幾実っぽい寝方だな~~と思いました)

椅子のひじ掛けを枕にしてお母さんの方を向いて眠る綜真。

紅さんは子供を温かく見守りながら歌ってくれるんですよね、本当に子守唄だなあ。

後ろにいる大人たちは子供たちの方を見ているのか?(と思ったが、他の方によると見てなかったっぽい?)

でも、紀彦さんは唯を見ているように見えたんだよなあ…

守野先生は壁見てた(遼見てあげて)

 

子供たちがうずくまって眠ってるの、本当にいとおしかったですね。

SクラスとEクラスのみんなもこんな風に眠りについたのかな。

虎徹は大の字で寝てそうですね。

 

綜真と幾実はなんだか、小さいときにこんな風にお母さんの子守唄を聴いてたんじゃないかな~~って幼い二人が見えるようだったんですよね。

絵本を読んでる間に綜真はお母さんの膝で眠ってしまって(お母さんが絵本を低く下げて見せてくれるから、お母さんの膝に頬杖をついて絵本見てそう)、幾実はお行儀良くお母さんの横に座ってるけど、お母さんの声が優しいから肩にもたれかかってうとうとと眠ってしまったね。

(オタクの想像力)

 

紅さんの歌声ほんとうに好き~~~~!

千秋楽のときは、あ、これが最後の子守唄なんだなと思うと尚更泣いたし、その後のお話のことを思うととんでもなく胸が苦しかった。

 歌詞を聴く余裕なんてなかったので、後日配信されたものをダウンロードして聴いてたんですが「ここは愛のゆりかご」って歌詞がありましたね。 

あ~~あの空間はゆりかごだったんだなと納得しましたね。壁と椅子だけの空間だったけど、暖かみを感じました(キャストさんたちの足は寒そうだった)

 

○賢者と愚者のパレード

・二階堂優がすごい

・全人類が二階堂優に騙された

・二階堂優がわからない

・みんな守野先生の気持ちになった

・なぜこの話も配信してくれなかったんですか…

 

この話は本当に一回限りでよかった!!!(でも記憶を消し(略))

こんなに守野先生や二階堂優が会話するところを目撃できるなんて…すごいですね…

最初は守野先生の様子おかしくない?ってなったんだけど、「さかのぼること一時間前」ってきたときに、そうきたか~と感心してしまいましたね。

声のでかい(褒めてる)守野先生に対して、自分のペースを淡々と守っている二階堂優(これが後に効く)

優のちょっとした発言がちょっとずつ守野先生を手玉にしようとしてる感があるな~と思いましたね。(意識的にやってるのか、無意識なのかどっちなのかもわからないのが二階堂優)

幼少期に何らかの「出来事」があったのかなと匂わせて、苦しそうに一気に台詞を言うの……それなのに一瞬でケロっと普通に戻る…

最初の方は、「こうやって同情させてお前のペースに巻き込むつもりだな!!!!!!!騙されんぞ!!!!!」と警戒してたけど、だんだんこれが優の一番底の部分なのか…?と顔を覆って泣いてしまった優に、私もお茶とってくる気持ちだったのですが

 

二階堂優に騙された

 

なんだこれ……最高です……やられた。

浦尾さんもすごい。

これは一回限りだからこそ最後の場面が効きますね…

これでまた今日もデスナインに叩き落されたのである。

 

まじでメタ発言なんだけど、ハーメルンの笛吹き男の話、愚かなのは「読者」だって、二階堂優がこちらを見て言った気がするんですよね。

二階堂優は「この物語ではだれが道を間違ったのか?」と考えることが愚かだと言っているようでおもしろいです。

 

〇僕らが愛した心臓

さっきまでの雰囲気(二階堂にしてやられたこいつはやべえぞという空気)を一気に変えるような最初の幾実と遼のモノローグ。

BGM(流れてたよね…)のおかげか、なんというか、こう…氷砂糖のように冷たくて甘いような雰囲気。

 

そして、唐突にいないSクラスのことが一瞬出てきて苦しくなる…

9年経って目が覚めたときの彼らの姿がふっと浮かびました…

幾実の呼び出しの順番、人を見てる感じが伝わってきましたね。洗脳できそうな順…

 

この話に出番のない人がSクラスの心の声してたのよかった。

 

幾実と遼ってどんな話をするんだろう…

遼は警戒してたけど、幾実も話術巧みですね。相手を上げつつ、完璧だと思わせていた自分の弱い部分を見せて自分のペースに巻き込んでいく。

どんどん幾実が優位になっていく…

状況が違うし会話の種類も違うので比較はしにくいけど、優が相手に心を開かせて手中に落としていくタイプに対して、幾実は相手が幾実と同じ位置にいると油断させて手の中でぐちゃぐちゃに丸め込んでしまうタイプに感じました。

 

他の子たちは、幾実は自分たちより高いところにいると思ってるけど、幾実は蜘蛛のように、みんなが「おちて」きてくれることを望んでいて、その認識の違いが面白いなあ。

 

 

我々も思いましたよね

 

 

(逆に軽いノリなのが情緒不安定になる)

 

最後の方、頼もいつの間にか幾実側にとられてしまったとわかって、遼がどんどん年相応、それ以下に見えてくるんですよね。

今までずっと頼や准の保護者で、本編でも一石を投じるような言動を見せたちゃんと考えられる遼が、幾実の言葉をシャットダウンしたがる…

でも幾実はやめない……遼はやくお部屋に戻って…

 

蜘蛛の糸に例えるモノローグすごく好きだなあ。

 

最後、覇気のない遼が見ててとても痛々しかった。幾実の言うことに「うん」と答えていくの……ああ、これでみんな幾実の手中に収められていったんだな…

 

幾実の「これからどうなるか知っている人間がいたとして、誰も俺たちに手を出すことはできない」っていう台詞、我々観客はこの先この子たちがどうなるか知っているのにどうすることもできない…無力…と思い知らせてきましたね。

最後に遼が客席を見て、「どうすればよかったと思ますか?」って話し掛けてきたとき本当に心臓が痛かった。

 

オイディプスの蝶

バチクソにヤバい

 

まず、紅さんに違和感。え、紅さんっておうちではそんなママだったの?と本編の織原紅からは想像もつかないようなテンションと声にびっくりする。

あと、千紘さんが綜真が高2のときに存在してるの???

わけがわからないままに家族の会話が進んでいき、唐突に背景だった5人が足を鳴らす(オタクびびる)

そして最初に戻る。

全部同じ会話……ループだ……(心躍るオタク)

またさっきと同じところで足を鳴らして最初に戻る。

次は幾実が喋らない。でも、幾実の台詞もあるようにそのまま会話が続いていく。

このまま次は誰か会話から消えるんだろうか?と思っていたら、幾実が声を荒げて会話が止まる。

 

この時点でおもしろいですよね。

まず、ループするのに、この話に出てこない5人が足踏みをするという演出…天才か?

同世代の中では声を荒げたりすることもなかったのに、パパに対しては敵意剥きだしでイライラして声を荒げる幾実……

 

そして回想で幾実が紅さんにどんな感情を抱いていたのかわかりましたね…なるほど…

幾実の夢だったから、冒頭の紅さんがあんなデフォルメのような「母親」だったのかな。

幾実は紅さんを母親とは見ていなかったから「母親」を演じている紅さんに違和感を抱いていてそれがあんな形に表れたのかな。

 

回想のときの紅さんは本編でみた紅さんと同じに感じましたね。

 

そして幾実の夢と綜真の夢が交わる。

綜真、本当にいい子ですね…

 

そして始まる「最後の夢」

紅さんの声がめちゃくちゃ優しくて泣いた。

同じ台詞なのにこんなに変わるものなの!?とびっくりしました。

穏やかな声なのに、よく通る声なんですよね。

「幾実の夢の母」でも「部長の織原紅」でもなく「幾実と綜真の母」とすぐわかる。

今回の朗読の中で同じ紅さんでもいろんな紅さんがいて、それを演じ分けてる麗さん、とんでもなくすごいなと思いました。

 

実は1回目のときに紅さんにびっくりしすぎて、千紘さんがわからなかったんです。もちろんそれまでの千紘さんの謎な感じや他の話が不穏すぎて信じられなかったのもあり……

でも、「幾実」、「綜真」と呼びかける声が慈愛に満ちていて、千紘さんは心から家族を愛していたんだな、とわかりましたね。

千紘さんは声のトーンもほぼ変わってないのに、ちょっとしたニュアンスの違いでこんなに変わるものなの!?とびっくりというかもうすごいという他ない。圧巻。

練さんすごいなあ。

 

 

そして、SNSで知り合った子の名前を聞かれて、今まではそこで終わっていたのに、綜真が「唯」と答える。唯なの……

 

紅ママが「二人の夢は?」と聞く……

幾実はプロジェクトFが人生の目標でここで終わらすつもりだったんだろうな。

「お母さんは二人が無事に大人になってくれればそれでいいです」

やめて、オタクのライフはゼロよ!!!!!!

そして追い打ちをかけてくる幾実……

 

「最後の夢」本当にどうしても好きなんですよね。

夢じゃなくて、幸せな未来だったら、この家族はきっとこの会話をしないと思うんですよね。

この会話があり得ないからこそ、美しく、胸を打つのではないか?と思いました。

 

綜真の「俺はきっとそのために生まれてきたんだ」という台詞、美しい映像が浮かびました。

 

あとね、台本の黒塗りされた部分、知りたい。

でもこういうのは客側は知らないほうがいいとも思うんですよね。

でも知りたいので、知った後に記憶を抹消したいです。

これをキャストさんが知ってるんだなと思うと…しんど…ずる… 

 

 

〇クローズドクエスチョン

世界観???????

 

Trueとのギャップに衝撃を受けるオタク。

Ifじゃなくて「デスナイン(コメディ編)」とかにしてって思いました。

 

アドリブあるのかな?と思ったけど、全部台本どおりじゃないですか(笑った)(読んでる感がなくてすごい)

あと、台本に 優「(可愛い顔)」 って書いてあるんですが、記憶仕事して???????

そんでもってジェスチャーゲームまるで機能してなくて草。

ジェスチャーゲームなのに喋ってましたよね?(楽しかったです)

 

面接のはいかいいえで答える試験、事前に観客から集めた質問を言っていくんですよね(めちゃくちゃ面白かった)

もうあんま覚えてないけど、みんなエモい質問とか書いてる中、「今4問目?」とか入れてごめんね(現場を混乱させたの笑ってしまった)

 

質問コーナーが終わったと思ったら遼が死ぬ。

遼「また、俺~~~~!?」オタク「ほんまそれ」

ここで唐突に出てくる「B&E」ですが、まさかの「びっくりして、えー!」

センスのかたまりか?

 

台本神だなって思ってるけど、クローズドクエスチョンはこんな笑い的におもしろくできて最高の神だなと思いました。

守野先生の怒涛の台詞回しもすごいね(ちがさんの汗もすごかったですね)

 

コメディ感だして、最後にピリッとさせてくる、そういうところですよ。

 

あと、ちがさんが花びらのことえびせんって言ったせいで、ちょいちょいえびせんに見え始めた責任取ってほしいです。

ちがさんのアドリブが長くて、浦尾さんがえびせんで足を暖め始めたり、遼くんがトイレに行きたがったのおもしろかったです(トイレ間に合ってよかったです)

 
〇キュートアグレッション

公演の朝、唐突にtwitterに流れる「#二階堂優に食べられたい」のタグ。

「三度の飯より君が好き、最上階より二階堂」天才か?

 

「澤山要ライブDVD」「ラジオ番組」…どういうこと?これも夢か?と思ってたらやはり夢だった。と思いきや、それは現実でもあるらしい。

優が誰かと会話してるなあとわかるけど、誰と話しているかわからない。

 

そして、始まる回想。

バチバチにやり合う優と幾実よかったですね~。

綜真がちょっかいかけられるとちょっとピクリしてる感のある幾実、ありましたよね?

 

幾実の恋愛エピソードって優の話ですね。

綜真が「え?」って言ったのって、優の話だと気づいた(エンケパロスの力で知った?)のか、小早川家に猫はいないから嘘の話だってわかったのかどうなんだろう?(多分前者かな)

優が「復讐した?」って聞くの、罪の意識があるのか、自分を裁いてほしいのかなんなんだろう…。

でも、そういうのはどうでもよくて、きっと幾実が自分にどんな感情を抱いているのか知りたかったのかな、と思いました。

 

 

そして回想が終わって、優が「綜真の子供」と話していたことがわかる。

確かに、甘やかすような話し方でしたね……うわあ~~いいですね。子供と話す演技、ありがとうございました…。

 

台本を見て、設定に驚いたよね…

あと、会話で出てきた「要に怒られる」……よかったね…

 

〇スタジオ9

オタクたちと話してたんだけど、紅さんの髪型が流久里さん意識では?という…確かに、絹川麗さんの髪、こんな長くなかったよな…とウィッグ?

 

なんだろうこの話…

どうしたら「ハッピーエンド」になるか。

「壊された世界はどこに消えるんだろう」という台詞が「いつか辿りつく未来のために」に繋がっているのかな…

 

いや~~~~~もう考えてもわからんすわ!!!!!!!!

デストルドーもみんなもハッピーになれる私の考えおいときますね!

 

 

 (それでもDEADENDを求めてしまうオタクの性)

 

 

〇初恋と毒薬

この物語でわかってしまったのは、とにかく綜真がいい子なことですね。

 

綜真が見た自分の結婚式の夢って、絶望編の先の未来で起こった本当のことですか?

そこに唯がいなかったのは唯はあのあとずっと眠っていたから。

結婚式のあとに病院に向かって唯が目を覚ます…あの動画にたどり着くというわけですね…は~~~~~~~

 

唯も優に本性(?)を暴かれる…

やはり、唯がこんな性格になってしまった要因って、育った環境にありますよね…

転校を繰り返して、出会ってもすぐに分かれないといけないから人付き合いも大変で、いつの間にかなんとなくうまい具合に付き合う処世術が身に付いちゃったんだろうな。

そして、一度失敗してしまっても、すぐにそこから自分はいなくなるから全部クリアにできてしまう、どうでもよくなっちゃうんだろうな。

 

綜真と唯はロミオとジュリエットなんですなあ。

唯が死んだら綜真は(自動的だけど)死ぬし。綜真は円にでさえ敵意を抱いている。

死なせないと言っているのに、死ぬのがこわいと思っているのに、毒入りコーヒーを飲むのに抵抗がない(毒はたとえ話と言ってるけど)

唯は綜真のことを信じ切れてなくて、自分と円のことを綜真が知っているとしたら口封じした方がいいのかと思ってしまっているのもな。

綜真は外っ面はキャンキャンツンツンしてるのに、内面は本当に純粋ですよね。ある意味達観している。

 

ロミオとジュリエットは出会って結婚しようとして死ぬまで5日間。

綜真と唯は出会って9日間で犬猿の仲だったけど、「運命の相手」だったんでしょうね。

 ただ相手が好きで、たくさん言葉を交わして…ってするだけが「運命の相手」じゃないんですよね。

綜真が唯が「束田唯」だからどこまでも一緒に行こうとしてるのがすごいですね。唯がそれまでどう生きてきたかなんてどうでも良くて、綜真と唯の二人だけの世界でいようとしている気がします。

 

 

これ好きな映像です。

 

 

〇祝福されしエンブリオ

まじで俳優さんの演技のすごさを目の当たりにした演目でした。

紺乃さんすごすぎ…

あと、本編を知っているからこそ、この話が胸にくる。

 

ここで、織原紅(22歳)がとんでもなく明るい人だということがわかる。

幾実の夢に出てきた紅ママはこの紅さんに近かったな。(というか母でない紅、という解釈?)

 

めっちゃおもしろかったのが、居酒屋でのガヤ。

居酒屋のガヤはキャストさんにお任せしていたのですが(綜真役の井上さんのみ、店員で、というオーダー)、唯一「うるさすぎる」とダメ出しがあった部分です(笑)。

振り返り「デスナインIT」 - 渡辺流久里のブログ。

 

前の方にいたのでよく聞こえたのが、井上さんの「らっしゃーせー」と無気力店員と、遼くんが生頼んでるの(細かい)

 

幾実の名前の由来~~~!!!!!!!(幸せになれよ)

 

そして、紀彦さんと千紘さんの不穏な会話。

「幾実、綜真、唯」という名前がここで出てくるのがおかしい(ということに気付いたのは千秋楽)

だって、その後に子供の名前を考えるんですよね。綜真もまだ生まれてないんですよね。

 

うけた(あらちゃんがんばってほしい)

 

唯の名前も紀彦さんが名付け親なんですね~

唯…この世でただ一人の大事な存在…(本編を思って泣く)

でも、名前が皐月になってびっくりする(なぜ本編で唯という名前なの???ってなる)

 

それから、最初の実験が失敗した後の、紀彦さんの怒涛のモノローグがすごかった。本当に圧巻。

たった一人の演技で観客が巻き込まれるのがすごい。おそらくみんな泣いてた。

(鼻をすすってこの世界に音を出したくないなと思って、鼻水だらっだらでした(ちゃんとタオルで拭いた))

一人でモノローグを言っているだけなのに、「今日からお前の名前は唯だよ」と言ったとき、幼い唯がそこに見えたんですよね。

演技の話をしますが、そのときもはや台本を持ってないし、めちゃくちゃ泣いているし、ここにいる人が本当に「瀬川紀彦」だなってなりました。本当にすごい。すごいとしか言いようがない。

 

皐月の笑顔を「花」と表現しているの、この頃の皐月は両親やまわりの人からの愛に囲まれていたんだな…ってぎゅってなりますね。

 

そして、本編冒頭のシーンにつながる……もうオタクのライフはゼロよ…

本編を観たときに、紀彦さんは唯のことどう思っているんだろう、きっと「好き」ではないんだろうなと思っていたら、全然違うんですね。

唯が走り去ってしまった後の紀彦さんの台詞あかんですね。

 

本編で何度も「生まれてくるべきじゃなかった」って言われた唯が、「生まれたとき、嬉しくてみんなが泣いた」って。

もうぼろ泣きだよね。我々も泣いたわ(誕生には立ち会ってません)

 

なぜプロジェクトFの会場へ紀彦さんは来たんだろう?考えもしなかったけど、ただ、唯に会いに来たんですね。

「生きているだけでいい」「生まれてきてくれた時に全部もらった」「生きているだけで光」

寡黙な紀彦さんがそんなことを思っていたんだな…はやく唯に伝えてあげて…

 

 

千秋楽では「オイディプスの蝶」➡「祝福されしエンブリオ」の順だったので本当にしんどかったですね。

ほんとうに話も構成も天才か?

 

〇いつか辿り着く未来のために

これも本当に一回限りでよかった!(記憶を消して何度でも観たい)

これは本当にあの場で観るしか意味がなかったと言っても過言ではない。

 

オイディプスの蝶」➡「祝福されしエンブリオ」と大号泣ダブルコンボを食らった後の死んでいる頭にとんでもない情報が飛び込んでくる。

 

「2020年1月1日」―どういうこと????今?????だって今みんな眠ってるときですよね?????

 

そして唯(皐月)が頼に電話してる。どゆこと。

頼がインフルなの、しっかり養生してほしいという気持ちだったんだけど、准もインフルと聞いて頼にうつしてないか?と疑ってしまいましたね。

そして、「父さんたちまだ帰ってきてないの?」唯(皐月)の父?生きている?

ここで、紅さんの「皐月」という呼びかけ。

「おじさんと紅さんって付き合ってます?」

この世界に綜真と幾実はいないのか?

 

そして始まるおみくじ開封の儀(こんなみんなの情緒が不安定なのに一気に場の空気を持ってって笑かす守野純ずるくないですか?)

 

不思議な場所で出会った皐月と綜真はお互いのことを忘れてて、綜真は自分のことさえよくわかっていない。

幾実が合流して、綜真と幾実のいない世界の真相がわかる。

 

これは余談なんだけど、この世界線にはどうやって辿り着いたんだろう。

幾実と綜真が望んで…いつの時点で?どうやったら世界の運命さえ変えられた?

まあ、そこの部分を考えてしまうとダメですよね。神のみぞ知る世界。

きっと綜真が幾実とたくさん話をしたから生まれた世界なんだろうなと思います。

バタフライエフェクト、起こったんだろうね。

 

千紘さんは何者だったんだろう。きっと千紘さんが紅さんと出会ってしまったから、本当は出会ってしまってはいけない二人だったからその世界のしわ寄せによってデストルドーが生まれてしまった、ということですよね。(SF脳)

 

そして鳥肌の立ったエピローグ。

本当に素晴らしい。褒めてしかいないけど、褒めるところしかなくない?

台本みてもっかい泣いてる…なんだこれは…

 

 

別の演目のときのことだけど、

遼も綜真も唯も「やりなおしたい」と、「今度は間違えない」と言っている。

紀彦さんも「やりなおしたい」と言っている。

幾実だけは「間違えてない、この道が正しい(と思い込もうとしていた)」

 

みんな過去を後悔していて、それが台詞になっているんですよね。

「出会わなかったら」「逃げ出さなかったら」

そして、きっと過去に戻れるなら、と「守りたい」と口にする。

幾実は「できないかもしれない」と言うけど、綜真は「できるかもしれない」と言う。綜真は強い。

千紘さんが「それはとても難しい」と2回も言うの、この筋書きをどうにか修正しようとしている気がして、スタジオ9のあの謎な感じがするなと思いました。

エピローグの台詞の割り当てでもわかるけど、千紘さんの傍観者感なんなんだろう…。本当はこの世界の傍観者なんだろうか。

 

遼の「一人じゃだめ、みんながいれば」という言葉、Sチーム内で最後孤立してしまった遼が言うのつらすぎる…

「また地獄に落ちるかもしれない」の幾実。地獄はどこだった?

その後に綜真が「俺たちは大丈夫」って言う…俺たちのたち誰。

 

不安要素をみんなが口々に言っていくけど、唯がひとつずつ「大丈夫」って言っていく度に、言葉にこもる力が強くなっていくんですよね。

 

もうぼろっぼろに泣いてる。無理。

 

そして、綜真が言ったのと同じような台詞を唯が言う。

「そのために俺は生まれてきたんだ」

この台詞にたどり着くまでも相当すごかった。

BGMが終わると同時に唯の台詞も終わる。タイミングがすごい。この人数で回して、こんなうまくいく?すごすぎる。

そして暗転。

すごい。本当にすごい。史上最高の暗転だった。

暗転ってこうも効果的に使えるんだなと思いました。

エピローグの衝撃を一瞬で観客の脳に叩きつけるよう(何言ってるのかもうよくわからない)

余韻とかない。全てを消し去るような衝撃の最後でした。

 

〇まだ続くよ

本当に、IT観れてよかったなあ。

千秋楽のチケットは完売でとれてなかったんですが、当日券を購入させていただいて本当にありがとうございました。

寒い中、めちゃくちゃ気を遣って整列させてくださるスタッフさん。本当に感謝しかない。

あと、唐突にいらっしゃってびびりましたどういうシステムだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!くぼっちさん。(前説ありがとうございました)

あんな冷たい床を裸足で90分×5公演おつかれさまでした、最高でした。

やっぱりデスナインは音も光も演出が最高なんですね。

そしてやっぱり台本が神。流久里さん本当にありがとうございます…一生ついていきたい…

 

ディレイ配信はあったけど、やはり絶望編と希望編を観てからITを観てほしいというのがデスナインに囚われているオタクの願いです。

そのためにはやっぱり再演してほしいんですよね。

ADも本当に楽しみなんですよね。有給とれるかな。

 

たまにTwitterに現れる謎のR、唐突な頼の日記(ごめんね、見てるよ)、晶さんや律さんの動向……気になりますね

 

ディレイ配信も本当にありがとうございます。命拾いをしました。

 

5人のアクリルキーホルダーも本当に可愛い!

 

そして、送り状びっくりです…ありがとうございます…

フォントがそれぞれのキャラで違って、それっぽいな~~~とニコニコしました。

 

ITのブロマイドも、注文したので届くのが楽しみです。

たくさんお写真があるので、学生のときの行事の写真が壁一面に貼られてて、そこから自分が写ってる写真や好きな人の写真を見つけてた記憶がよみがえりました。

 

前も書いた気がするんですけど、デスナインに出会えて本当によかったなと思います。

リアルタイムでこんなに好きな作品を追えるって幸せですね。

「好きな人に好きだって言って何が悪いの?」ということなので、とりあえず私も言っていきます。

デスナイン最高の作品です。大好きです。ありがとうございました!